昌福寺御会式「延年舞」
2019年10月27日(日)
17時30分~観覧無料
詩:日蓮聖人
作曲・構成:竹内一樹
指揮・合唱指導 : 依田浩
合唱指導 : 雨宮由佳
芸術監督 : RYUTA(和火)
出演 : ますほジュニアクワイア、Chor Jiyu、日蓮宗宗立堀之内学寮、ファイヤーパフォーマンスグループ「和火」
「昌福寺御会式」
御会式は日蓮聖人の御命日(10月13日)に合わせて信徒が営んできた報恩行事です。
それはまた、『法華経』の読誦、日蓮聖人の遺文の拝読、日蓮聖人の人生についての説話、舞踏や音楽、戯曲など様々な催しをとおして、日蓮聖人が重視した『法華経』の理解を深める機会でもあったはずです。
昌福寺では、今年の御会式を10月27日に予定しています。
寺の護持会役員を中心に、日蓮宗宗立堀之内学寮生による唱題行脚と法要にはじまり、クライマックスの夜の部「延年舞」には、ますほジュニアクワイア、コアジユ、和火も加わり盛大に法華経による音楽法要劇を作り上げます。
とかく我々は手段と目的を混同し、いつしか手段が目的となり、肝心の目的が忘却されてしまったりもします。
仏教経典をめぐっても、それが内容を理解するための道具、つまり手段となってしまってはいないでしょうか。
もちろん内容を書き留めることが文字の役目だとすれば、内容を伝える手段として経典をとらえることに間違いはないのでしょう。
しかし、かつて経典を読誦することや暗記することを最大の目的とする修行者がいました。
彼らは、『法華経』を読誦することを最第一とさだめ、そのような自分たちを「持経者」と称していました。
つまり経典を読んでいる状態、もしくはその文字と一体化している状態、つまりは経典の文字そのものも「仏」であり目的ではないのか。
ただ『法華経』を読み、歌いこんでいくその行為の瞬間に「禅定」や「覚り」を実感していく。これが今年のテーマです。
『法華経』や日蓮聖人の文字や音が、当時のままに鳴り響いたとしたらきっとそれは未曾有の光景になることでしょう。
『法華経』にしか描かれていない唯一の特殊な風景を「未曾有の大曼荼羅」と日蓮聖人は呼ばれますが、我々の声で『法華経』の大曼荼羅を描き出した時には、周囲は『法華経』の聖域と化すことでしょう。
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●竹内 一樹
1983年東京生まれ。作曲家。
作曲を吉岡弘行、佐藤眞、寺嶋陸也の各氏に学ぶ。
合唱、歌曲、舞台作品など言葉を伴う音楽を中心に作曲、編曲活動を展開する。
「オペラ北斎」、シアターピース「プレイ・スペース」、おとぎ歌劇「夢の庭」、香港のアカペラグループとの「時代狂唱」と作品は多岐に渡る。合唱団響団員。 東京バラライカ・アンサンブル副指揮者。
現在、文化庁委託事業「オペラ創作人材育成事業」に参加している。
ホームページ:https://www.kazukitakeuchi.net
●和火
ファイヤーパフォーマンス
真っ赤に燃えさかる炎を自在に操り、魂の音楽を響かせながら幻想的な世界を作り出すファイヤーパフォーマンスチーム「和火」。
その炎は一瞬にして見る者の心に火をつけ、幻 想的な世界へと引き込んでいく。
そして一度灯された炎は、心の中で静かに激しく燃え続ける。 http://kazka.info
●ますほジュニアクワイア
合唱
2002年3月創団。年齢も学区も異なる子どもたちが集まり、日常の生活では得られない人間関係を築き、様々な価値観と出会いながら音楽を楽しんでいる。
2003年から毎年開催している定期演奏会では、アカペラやピアノ付きの作品にとどまらず、弦楽アンサンブルやオルガン、リコーダーとの共演など、ヴァラエティに富んだ歌声を聴かせてきた。また、地元の日蓮宗寺院、壽命山昌福寺の御会式において毎年声明を演奏するなど、地域文化にも積極的に触れている。
甲府盆地の南、富士川の流れる街、富士川町。
緑に囲まれた「富士川町ますほ文化ホール」を拠点に、町とホールの大きな協力のもと《合唱音楽の響くホー ルと町づくり》をめざし活動中。
●日蓮宗宗立堀之内学寮
法式所作、合唱
日蓮宗が次世代を担う若い僧侶を育成するために設立した、東京堀之内妙法寺境内に所在する全寮制の養成機関。
毎朝の勤行から、説教、読経、法要所作、書、日蓮教学、また現代社会に不可欠な社会体験まで、緻密なカリキュラムで運営され、すでに多くの優秀な僧侶が輩出。
●Chor Jiyu
合唱
昌福寺御会式の「延年舞」にむけて、企画構成のためにはじまった〈合唱〉と〈シアターピース〉のワークショップから自然に形成され、昨年の昌福寺御会式ではついに初出演を果たした御会式のための合唱隊。
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◎御会式合唱隊〈Chor Jiyu(コアジユ)〉参加者募集中!年齢、性別は問いません。本番までに数回の練習を行います。
会場 : 壽命山昌福寺〔山梨県南巨摩郡富士川町青柳町483〕
お問合せ:昌福寺まで Tel: 0556-22-0218
Mail: jyumyouzanshoufukuji@ybb.ne.jp